ロリコンな俺

3/4
前へ
/201ページ
次へ
 と言ったとたんに、じりりりり……と音が鳴った。  夢落ちかよ! 「ほーらっ、致秋(ちあき)くん、朝よ」  兄嫁に起こされるところから毎朝は始まる。夢落ちかと落胆しているところに兄嫁の声が降ってくる。 「ん……今何時?」 「七時十分。遅刻しちゃうぞ」 「うわっ、やべっ」  美人の義姉はベッドにつけていた膝を降ろしてベッドに横座りし、くすくす笑った。 「さあ、顔を洗って服を着替えてらっしゃい。食事にしましょう」 「義姉さん、なんでもっと早く起こしてくれなかったのさ」 「何度も起こしました―」  と言い合いした。この義姉には口で勝てたことがないので、俺は言われたことをすることにした。
/201ページ

最初のコメントを投稿しよう!

59人が本棚に入れています
本棚に追加