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雨上がりの空は青く透き通り、どこまでも広がっている。
新緑の葉は水滴を弾き、眩い光を受けきらきらと光輝く。
だけど彼はそんな光景に目もくれず、ただ一点を見つめていた。
その視線の先にあるのは穏やかに微笑む少女。
巫女装束を纏い、境内を掃くほうきを持ちこちらに視線を向けている。
見えている。
彼にはそう確信出来た。
小さな口がゆっくりと開き、何かを口にしたその瞬間から彼は心に決めた。
――何があっても、護ろう。
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