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そんな肉食獣のような瞳で見つめないで…
今すぐその身体に捕まえられたくなるから…!
「っ、何ですか?」
「っ…
いやっ、気にしないでくれ」
なんて。
そんな柔らかな笑顔を向けないで…
愛しくて堪らなくなるから。
「体調は、大丈夫なんですか?」
「ああ、問題ない。
ちょっとプランに煮詰まってただけだ」
そう言って視線をPCに戻す専務を見送って。
私もすぐに視界から専務を外した。
もう、せっかくサポートモードに切り替えたのに…!
だけど。
専務の態度は今までと変わらない、とはいえ…
少しだけ、素っ気なくなった気がする。
女たらしな軽い発言は、全くと言っていい程なくなったし…
優しい眼差しで私を映す事も少なくなった。
男は目的を果たすと興味がなくなるとか、
1度寝ると冷めるとかってよく聞くけど…
専務もそうだった?
それとも。
私の気持ちを察して、一線引いてる?
あの夜、あんなに激しく求めてくれたのに。
あれは、私を抱きながら…
別れた彼女さんを想ってた?
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