溺れる身体

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「もう、一度じゃ終われない」 そう続いて… そのまま唇が塞がれた! 私達は我を忘れて… 唇と唇を、夢中で弄り合って。 舌と舌を、悶えるように絡みあわせて。 荒ぶる吐息と艶かしい水音を漏らしながら… もっと、もっと。 お互い激しく欲し合う。 そして欲に取り憑かれたかのように、お互いの身体を貪って… 専務の指が、蜜の奥をかき混ぜた途端。 味わった事のない快感が突き抜ける! 「ああぁあっ…!!」「茉っ…」 慌てて専務は、私の口を塞いだ。 いくら終業時間はとっくに過ぎてて。 この部屋はオートロックだから、 用がある時は先に内線が入る事になっているとはいえ。 誰かに聞かれる危険性は免れない。 それが常務なら、絶好の付け入る隙を与えてしまう。 なにやってるんだろ…! なんだか、自分の身体じゃないみたい… 専務はすぐに私を抱きかかえると、奥にあるベッドルームに移動した。 「専っ…、慧剛っ…!」 私は何度も、その愛しい名前を口にして。 私達は何度も、何度も、抱き合った。
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