溺れる身体

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慧剛が奥に、奥に… 「…っ、あああっっ…!!」 突き刺さって。 それでもまだ全然足りない様子で… もっと、もっと。 私を奥深くまで支配する。 それでも、もっと。 私の中に慧剛が溢れるほど… その熱を注いで欲しい! 「っ、俺もっ… もっと欲しくて堪らない…っ!」 苦しげな声音で、そんな事言われたら…! 止めどなく、果てしなく… 堕ちていく…… このままその熱に溶け込んでしまいたい…! ねぇ、慧剛はどんな気持ちなの…? この瞬間は、私だけを求めてくれてるって思いたい。 後ろから繋がれた身体は、私の中で暴れて。 首すじに絡みついた熱い舌は、そこを貪る。 ぎゅっと絡み合う指は、それだけで快感を後押しして… ぐっと強く抱き締められては、お互いの痙攣を繰り返す。 合間に。 切ない声音で何度も名前を呼び合ったり、激しく唇を欲したり… 「ヤバい俺… 茉歩の身体ナシじゃ、いられないかも…」 「んっ…、私もっ……」 そしてお互い。 相手の気持ちを確かめるように、探るように… またその身体に、溺れ合う。
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