3404人が本棚に入れています
本棚に追加
アルコールの所為か、いつしか眠ってた私は…
目覚めて、記憶があることに絶望する。
そんなの当たり前だけど…
それくらい、切羽詰まってたんだと思う。
だからって仕事は休めない。
だって今日は、最後の出勤日だから。
私は、微塵も収まらない昨日のショックと暴飲のダメージを引き摺りながら…
聡が起きる前に家を出た。
バカみたい…
サプライズの矢先、こんな事になるなんて。
こんな土壇場で、退職の撤回する訳にもいかないし…
ほんと、バカみたい…!
情けなさすぎて。
マンションのエレベーター内なのに、不可抗力に涙が零れた。
私らしくもない…
なんてレベルの状況じゃないか。
早朝で誰にも見られてないのが、せめてもの救いだ。
だけど4階から1階に着くのなんて、あっと言う間で…
慌てて、化粧を落とさないように涙を拭ったのと同時、エレベーターの扉が開いた。
最初のコメントを投稿しよう!