侵食の体温

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プレゼン準備の全作業が終わったのは、予想通り深夜だった。 とはいえ、常務に突かれる隙もないくらい完璧に仕上げたし。 専務1人だったら徹夜になってたと思うから、今度こそサポート出来て嬉しかった。 少しでも長く睡眠時間を確保する為か、そのまま泊まる専務を残して。 私はひとまず家に帰ると、短い睡眠をとって… いつもより早く出社した。 すると… 「専務!」 昨日のままの姿で、デスクにうつ伏せて眠ってる専務を映して… 忙いで駆け寄る。 すごい寝汗… シャワーもまだだよね? 「専務!起きて下さ…」 早く来て正解だったと思いながら、その身体を揺すると。 「熱っ…!」 シャツ越しの体温に驚いた。 慌てて額に触れると、すごい熱で… どうしよう! とりあえず病院に… それからプレゼンは、延期連絡? とにかく、誰かの助けを呼ぼう! 1人じゃ動かす事も出来ないと思って、 専務のデスクに備えられてる電話で内線に繋ごうとすると。 バシッとその手が掴まれる。
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