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「頼む、茉歩…
病院には、プレゼンが終わったら必ず行く。
今に始まった事(熱)じゃないんだ…
あと数時間、待ってくれ。
じゃなきゃ、今日まで無理した意味がない!」
そう訴えて。
デスクの引き出しからドリンク剤と錠剤を取り出すと、それを口に放った。
恐らく…
その熱は過労が原因なんだと思った。
だとしたら錠剤はきっと痛み止めで、激しい頭痛も伴ってる筈だ。
前の職場では、そうなったコを何人も見かけた。
「…
それで取り返しのつかない事になったら…
それこそ、一番の無意味だと思います」
強い口調で言い放った。
過労が長期に渡れば、命の危険があるからだ。
「だったら!
そうならないように、茉歩がサポートしてくれ」
思わぬ切り返しに、
大きくした目を返した。
「これからはフルサポート、してくれるんだろ?
だったら俺が最小限の無理で済むように、
最大限のサポートをしてくれ」
「そんなっ…
私には無理です…!」
荷の重過ぎる役目と、これ以上少しの無理もさせたくない状況に、断りを告げると。
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