3381人が本棚に入れています
本棚に追加
/300ページ
喧嘩をしてたのは…
聡と、恐らく不倫相手で。
ロミと呼ばれてたそのコは、若くて…
とても綺麗な女の子だった。
それはもう、勝ち目もないくらい。
だだでさえ耐えられないと思ってた、一緒に居る所を目撃して。
しかも相手がそんなに若くて綺麗なコで。
聡は…
モデルのようなそのコの細っそりとした腕を、引き止めるように掴んでて。
それは、想像したくもないのに！
２人の絡みを連想させて…！
第一、何でこのマンションにいるの！？
ひと気のない階に潜んだりして…！
信じられない！
もうっ…、あり得ないよ！！
ねぇ、聡…！
聡を寂しくさせた罰は、こんなに重いの？
ただ頑張って来ただけなのに…
私はちゃんと愛してたのに！
その日は、聡と顔を合わせる事が出来ずに。
体調が悪いと、部屋にこもって…
眠れない夜を過ごした。
だけどこれは、報いなのかもしれない…
聡とこんな時なのに、専務に心を動かされてた。
そんな危機感のない私への、戒め。
最初のコメントを投稿しよう！