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「中間テストの打ち上げでさ、ディズニー行こうって話だよ! いいじゃん。グループ交際っぽくてさ」 「……は?」 「千佳、行こうよー! 私、ディズニー好きなんだよねー」 「だからー、俺らは彼女も連れてくから、速水は菅原と来れば丁度いいだろ?」  いつの間にか僕の気付かないところで話が進んでいる。僕は戸惑う。グループ交際って何だ。僕は有里紗と付き合ってる訳ではない。 「僕はいいや。皆で行ってきたら?」 「何言ってんのよ、千佳! それじゃ、私一人寂しいでしょ」 「有里紗と付き合ってる訳じゃないし」 「そうだよ! でもここは付き合いだよね! そう言うとこでしょ」  勢いで有里紗に畳み掛けられて僕は反論する気を失う。 「解ったよ」  僕は溜息混じりに承諾した。その一言で、皆はテスト明けの打ち上げが無事決定してはしゃぐ。僕一人がうん、と言えばそこまで盛り上がるのか、と蚊帳の外の様な気分になった。多分、誰も悪意はない。そんな話ではない。ただ、僕が集団で休みの日に何処かへ行く計画を楽しみに出来ないだけだ。
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