第1章

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そうきたか!! 俺は笑いをこらえ切れず、肩を震わせながら彼女を抱き上げた。 「ちゃんと片付けるか?」 「うん」 「お片付けしない子はお出かけ出来ないんだぞ」 「お片付けする!だからゆきたんを許してあげてぇ」 「許してやるから、急げよ」 「はーい」 せっせと片付けている姿を見て、なぜ最初から素直に片付けないのか首を捻る。 毎回揉めないと出かけられない状態は、いつ解消されるのか。 解消されたらされたで、寂しく感じるのだろうか。 そんな事を考えている俺は、きっと一生娘には勝てない。
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