2/12
前へ
/92ページ
次へ
 唇をついばむだけから更に深いキスに誘うと、都築の肩がピクンとする。俺の伸ばした舌先に応えようと必死なのか、肩口をギュッと掴む仕草に煽られた。 「都築、したい」 「……俺でいいの?」  キスで濡れた唇も、不安げに揺れる瞳も、この期に及んで自信なく震える健気さも、全部俺だけのものにしたい。 耳元でそう伝えて猛る中心に右手を導いた。 「あ!」 「な?」  恥ずかしそうに手を引いた都築をそっと横たえると、もう一度深く深く口づけながら上半身を剥いていく。最後の一枚をめくると陶器のように滑やかな白い肌が現れた。 「……胸とか、なくてごめん」 「十分そそられるんだけど」  真っ白の上に二ヶ所色づいた小さな突起を指で摘まめば、都築から色っぽい吐息がこぼれた。 「感度よし」 「バカ」  顔半分を腕で隠した都築に上目使いでにらまれて、そんな初々しさも愛おしい。
/92ページ

最初のコメントを投稿しよう!

538人が本棚に入れています
本棚に追加