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ベッドに肘をつき、濡れた口許を手の甲で拭いながら見上げてくる都築はひどく扇情的で、そこからもう理性のタガは壊れて飛んだ。
あんなに長く出したのに、俺の中心はほとぼりが冷めない。
噛みつくようにキスをしながら、手の届く部分すべてをむさぼるように愛撫した。ときどき堪えかねたようにこぼれる甘い声に我を忘れそうだ。
「都築、つづき」
「あ、ぁあ、とおの」
背中に這わせた手のひらは腰から更に深いところを目指し、滑らかな双丘の谷間にたどり着いた。
その奥の密やかな窪みに指をあてると、都築の体が弾かれたように震える。
「お前の中に入りたい」
ひとつになりたい。誰も触れたことのない、誰も知らない場所を俺のものにしたい。
瞳を潤ませて頷いてくれた唇にもう一度深く舌を絡ませ、ベッドの脇のリュックを探った。
紙幣や段ボールで油分を持っていかれる仕事には必需品のハンドクリーム。ポケットに入っていたそれを取りだして手のひらにたっぷりとひねり出す。
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