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時間をかけてたどり着いたその場所は、とてもあたかく、とても力強く、俺を包んでくれた。
「……全部、入った。苦しくないか?」
「苦しくない。嬉しい」
今度は都築の瞳に涙が浮かんだ。
「りょ……へ、好き」
「俺もだよ、真」
収まった鞘からそっと剣を引き抜けば、都築の背中が弓のように撓う。ゆっくりとまた剣を鞘に収め、それを数回繰り返すうちに、血液が沸騰するような快感が繋がった俺たちの身体中を駆け抜けた。
「りょうへ、りょ……へ、あ、あ、ぁ」
「いい?」
コクコクと首を振るのが精一杯の都築にキスを落としながら、腰を動かすスピードをあげていく。
「あ、あ、んぅ、りょ、へ、好き、大好き」
お前が俺に、心も体も預けてくれたこと、本当に嬉しい。お前の求めているような包容力のある男になれるか自信ないけど、俺の精一杯でお前を守りたい。お前に寄り添いたい。お前を好きでいたい。
「真、俺もお前のこと、世界でいちばん大好きだ」
感極まった熱情がその激しさと深さを競うように白く弾け、高波のような興奮が凪ぐまで、俺たちはピッタリと重なりあったままでいた。
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