大きな手

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 カチッ。   カチッツ!  ブオオオオオオオオオ!!  !!  あ、熱い!  今度は何だ!?  熱風??  何かを構えてた大きな手は、もう片方でオレを押さえつけながら近く遠くと熱風を浴びせかけてくる!  湯の次は熱風。  何処までオレを苦しめれば気が済むんだ!  もう叫ぶこともままならないオレは、目をきつく閉じ体を強張らせる…!  こんな所で死んでなるものか…アイツらを助けるんだ!  オレは、なけなしの力で爪をたてるがそれはこの手にとっては何のダメージも無い…くそっ!  ブオン…カチッチ。  永遠に思えた熱風が止み、ぐったりしたオレの口に何か固い物が押し込まれる!  ぐっつ!?  がはっつ???  固いものの先端から喉の奥目がけて、何やら温かい物が流し込まれて腹にたまるのが分かる!  ヤメロ!  くるしい!!    もう力が入らない…抵抗する事もままならない…もう…もう…!
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