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あー何か解った気がする。
「そこへ俺たちがそんな仁義に外れる外道は
許さないって言い出したもんですから、相手さん
からしたら私ら赤木組は邪魔者と言うわけです。」
目の上のたんこぶって訳だ。
「これが一番大事な話なんですが…単刀直入に
言います、今貴方はそんなヤクザどもに狙われて
います。」
…何かの間違いだろうか。
私がヤクザに狙われてる?
「そんな馬鹿な話有るわけ無いですよ。
いくら赤木の血をひいてるからって、私は女
ですよ?!」
「通常なら有り得ない話です。ヤクザの世界は
いつの時代も男の世界。女がでしゃばるなんて
のはまずないと言っていいです。」
「なら…」
「今回は例外です。」
例外って…そんな簡単に有って良いことなの
だろうか。
「おじきと聿さんの昔っからの口癖が
`巴にはヤクザの素質がある´でして…。」
「それを真に受けた組が危険分子は消しておこう
って成ったらしく…。」
何言っちゃってんのじいちゃん、ヤクザの素質って
何ですか。いい加減なことは言ったらダメでしょ。
今日は帰ろう。頭がパンクする前に帰ろう。
「話はそれだけですよね?では私、帰ります。
さようなら。」
前もこれで帰れたんだ、今回だって…
私の期待は見事に裏切られた、帰ろうと立ち上がりかけた私の腕を握る手。
「今日はそう簡単に返すわけにゃいきません。」
背後から聞こえる有無を言わせない低い声。
…本気で帰りたいんですけど。
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