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「まぁ、フラれた時は俺が助けてやるよ」
「うす!」
どうやら俺は涼さんに助けられるらしい。
ホント良い先輩だ。
そして、俺が助けたいのは…
「やほー。涼さん」
「やほー」
いつものようにのらりくらりとやってくる新品のチャリ。
…いや、助けたいのはチャリではないよ?
ていうか、誰だよ!?さっきから意味不明なツッコミを入れるヤツは!!迷惑だからやめて!!
…ごほん、気を取り直して、もう一度。
そして、俺が助けたいのは…
「マサもやほー!」
俺が助けたいのは俺に素敵な笑顔を向けるこの可愛い片思いの相手に、だ。
別に可愛いだなんて思ってないからな!
急に「好きだー!」とか叫ばないからな!
でも…
今日もまた見事に復活した「誰かー!助けてー!」の声に呆れるフリして駆け寄って助けに行くんだろうなって、
そしていつか「マサー!助けてー!」って言われるように今夜も男を磨いとかないとな!
そんなことを改めて決意して、澄み渡る夜空の下、俺は大好きなまーこに笑顔を向けた。
コンビニ物語~サムバディヘルプ!~
ーおわりー
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