エピローグ

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ミヤサカは笑った。 瑞希の抗議を楽しんでいるふうに、「ごめん。けどよく似合ってるよ」と言って。 見た目のよさに屈託のなさが加わって、それはものすごい破壊力だった。犯罪的だと思うほどに。 「……もういいです。もう行きましょう。 私は冷たいお蕎麦が食べたいです」 瑞希は視線をそらしたまま、早口で言った。 頬は熱いし、目を合わせていられない。 ふたりが歩き出したことで、周囲のざわめきは、はやし立てる声に変わった。 恥ずかしさをこらえてミヤサカを見る。 彼は普段通りの顔で、瑞希はなんだか悔しくなった。
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