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瑞希は彼の告白に、なんの反応もしなかった。
目を逸らしたり、口をはさんだりもしなかった。
もちろん心の中はそれなりに騒いだし、少しも揺れなかったといわれたら嘘になる。
けれどこの状況を俯瞰に見ることにつとめたのは、もう罠にかかるわけにいかないからだ。
瑞希は冷たい目でミヤサカを見返す。
ただそれだけで、彼は瑞希の言わんとしていることを察したようだった。
眉を下げ、言葉を探す姿はやはり苦しそうで、瑞希は間近で見ているうちに、自分が傷つけられているのか、相手を傷つけているのかわからなくなった。
「……昔から、美月さんのことが好きだったんですよね。
フルールに登録した理由もそれで、私を見つけた理由もそう。
私に交際を申し込んだのも結婚しようとしたのも、美月さんに似ていたから。
……そうですよね」
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