最終章

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どう受け止めていいかわからない話だった。 目を合わせていることが辛くなり、瑞希は視線を斜め下に落とした。 それでも冷静な自分が、懐柔されるわけにはいかないと告げている。 彼は小さな息をつき、つかんでいた腕を離した。 「……飯田さんにプロポーズされたんだって? なんて答えた?」 低い声のそれは、予期しない唐突の質問だった。 (……どうして知っているの) 瑞希は内心驚いたし、動揺もしたけど、すぐに反論した。 「どうしてあなたに言わなきゃいけないんですか。宮坂さんに関係ないでしょう」 「関係なくない。 俺が好きだって言ってくれたよね。 なのに元彼とよりを戻すことが、瑞希さんの幸せなの?」 間髪入れずに聞き返され、瑞希は一瞬頭が真っ白になる。 だけどすぐに、彼が最後に送ったLINEのことを言っているのだと気付いた。
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