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今日は部活がないので、明るい中を4人で家に向かって歩いていた。
前を深咲と晴那が、その後ろを朔良と裕樹が並んでいる。
こんな時は前方組の会話を聞くのが後方組の楽しみだったりする。
「今日はどっちが勝つんだろうな」
小声で朔良が楽しそうに笑う。
「まぁ、深咲さんは何も知らないですしね…」
呆れた様に苦笑しながら、裕樹は前をみた。
「だからいいんだろ? ハルくんが読みきるか、みっくんが何も知らないまま読みを外すか……楽しみにだ」
まるで、新しいゲームをもらった小学生のような彼を裕樹は静かに見守る事にした。
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