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百夜通いをすると宣言したわりに、1週間もするとあいつは途端に彼氏面で会いに来るようになった。 花やラブレター、しまいには婚姻届けを片手に会いに来るもんだから俺は早々に自分の気の迷いを後悔していた。 さらに2週間目には、「どうせ毎夜に会いに行くなら泊まってもかわらないな」とかなんとか言いながらお泊まりセットを持参、 3週間目には同室者を買収し、寮の部屋割りを組み換え、住み着いた。 当時の俺はというと、ストーカーが真性に変わった。と冷や汗を流しつつも受け入れていたのだから、わりと序盤であいつに惚れていたんだと認めざるおえなかった。 そして、4週間目に入る前の晩に、もう明日から通う必要はない。と告げれば、 「なっ何故だ…?」 と、今にも死にそうな顔で聞いてくるもんだから、どうにも虐めてやりたくなったが、楽しみはとっておくことにした。 「何故って、両想いのまま80日近くも他人で居る必要は無いだろ」 どうも素直に好きとは言えなかった。 が、それでも桃は満足したんだろう、 「ふっふん…なっ、何だ、俺様の魅力にもうやられたのか」 と、えらく真っ赤にした顔でどや顔を決めてきた。 わりと可愛い表情をするな。と思ったときにはキスしてた。あいつは驚いていたが、俺も自分の行動に驚いていた。
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