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とある日の午後6時、
いつもの場所に集まって情報交換をしている小さく可愛らしい男の子が4人。
彼等はこの学園で親衛隊なるものに属し、各隊の長として1日の出来ごとや親衛対象の異常がないかなどを話し合っている。
「白石様があの毬藻にキスされたんだって!」
「食堂でのことでしょ、見てた!
毬藻のやつ、キスしてすぐに白石様のこと殴ったんだよ!?」
「そうそうっ!
それに、白石様だけじゃないのっ!
生徒会の皆様が毬藻のことを好きだって言いだして!!」
「あの毬藻めどうしてやろうか…」
憎々しげに呟く彼に、他3人もうんうんと頷き頭を悩ませた。
いつもは多少なりとも違った報告をする彼等だが、今日ばかりは皆揃って同じ話を持ち寄った。
「でも…白石様って御手洗さまとお付き合いされてたはずじゃなかった?」
「そうだよ!会長は御手洗さまにぞっこんだったはずでしょ!?」
「それが、白石様が食堂で宣言したの!
『今この瞬間から、こいつは俺様の恋人だ手を出すやつは容赦しねえ』
って」
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