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「まぁ、御手洗さまの親衛隊の話はひとまず置いておいて、毬藻への制裁については僕達も考えておかないとね」
「んー、たしかにあの毬藻は目障りだけど、
制裁となると、風紀に制裁の申請に制裁内容と結果についての報告書も提出しないといけないし面倒なんだよね」
「それはそうだけど…でもきっと動くのは僕達だけじゃないよ」
「そうそうっ!あの毬藻近いうちに必ず制裁されるはずだよっ!便乗しなきゃっ!」
転校初日にして美形をホイホイ釣り上げていく毬藻に怒りを覚える者は多く、時限爆弾のようにチカチカと怒りを募らせていた。
そこへ、加えて会長が御手洗よりも毬藻を良しとしたのだ。これは確実に制裁の嵐が吹き荒れる。
毬藻に罪は無いだろう。と、どんなに理不尽だと言われようと、許せないものは許せないのだ。
もっとも、そんなことをいう人間が居るかは分からないが。
「明日にでも集会しないとだね」
親衛隊を含め、これから学園中が荒れるであろうことは明らかで、
彼等はこれから起こるであろう出来事を想像して頭痛、はき気、目眩のトリプルコンボに襲われた。
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