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「…俺様をしらない…だと? ……いや、知らないはずはない。よく思い出せ、この顔、声、このオーラを!!」 俺様男(仮)はハァハァ息を弾ませ、キリッとした顔で大変ナルシストな発言を叫び「さぁよく見てみろ!!」ともう一度叫ぶと、バレリーナよろしくくるくるとその場で回りだした。 「……………」 「ハッ…ハァどうっ……だハァ…おもっ…いだハッ…した……っガッ?」。 苦しいのか興奮しているのか、とにかく荒い呼吸の合間に聞こえる声が非情に不愉快。 「………………」 「ハァッ…………ンフッ …ハァッ」 くるくると回りながら、ときおり広げていた両手をバッと戻し、自分を抱き閉めるようにポーズを変えて反転してまた回る。 「ハァ…ハァ…ンッ……ハァハァ」 非情に気持ち悪い。日本の治安はどうなってるんだ、こんな変態がいるなんて聞いてないぞ。 仕事しろ警察。日本のお巡りさんは優秀じゃなかったのか、 クルンックルンッ 「…………ッハッ、ハァ、ハァ…」 「………………」 クルンックルンックルンックルンックルンッ
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