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目が覚めたとき、私は豪華な天蓋付きのベッドの上だった。
待てよ。
さっき目の前にアレがきてああなって....ああ、そうだった。私死んだんだ。
なんてこった。
ここは天国ってことかね?
あーあ、弱冠十代にして死んでしまったなんて!
恋人もいたことないのに!
結婚して子どもも三人欲しかったのに!
「き、吸血鬼のバッカ野郎!!!」
大声で叫んだ途端扉が開き心臓が1度右に移動するほど驚いた。
「お目覚めですか?レレレノレ」
は?
レレレノレ?
そこには泣き顔のピエロの仮面を被った何かがボウッと突っ立っていた。
「あの、つかぬことをお伺いしますが、ここは天国ですか?」
「天国?どちらかといえば地獄、ですかねえイヒヒヒ」
思わず頬がひきつった。
地獄だと?
私が何したって言うんだよ
吸血鬼に吸われると神様のソバには行けないってのか!
「なにが悲しゅうて!こんな地獄に!!!!」
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