第1章

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コテンッと頭を傾げる、天音先輩は長い深い溜め息を付くと私の頭を軽く叩く。 「悠斗先輩より天然なんだなぁ、とりあえず考えといてくれ」 天音先輩が忙しそうに校内に入っていく、その様子を遠目に見ながら私も校内に足を進めようとするが、誰かに肩を叩かれて振り替える。 「おはよう、碧斗」 「おはよう、碧」 私の親友で幼馴染みであり私の事務所の社長の息子でもある、清森礼音同じ特進クラスで親友です、その隣に居るのは同じ特進クラスの親友久音城京弥、京ちゃんは昔虐められていて私と礼ちゃんが勉強を教えて、特進クラスに今年から進学します。 「おはようございます礼ちゃんに京ちゃん」 この二人は私の正体を知っています、あっ何故アイドルなのに騒がれないかと言うと私が変装しているからです、黒縁眼鏡に黒髪の髪がボサボサしているカツラまで被っているんです。 何故そんな事までして、芸能科がない普通の学校に入学しているのかと言うと、この清純学園は特進クラス以外もかなりのレベルが高い進学校なのですから、将来の為には芸能科よりもこの学園の方がいいのです。 現に三人の兄達は在学中と一人は卒業しているし、母親も叔母さんもこの学園の卒業で、ラ・プリンチペッサ詰まり姫でもあった。
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