第1章

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悪口を言い終えるとスタスタと校舎に歩いて行ってしまう。 ケッと礼音が吐息を付く、礼音も苛々していますが、私も苛々してます。 「成金のヤクザの親を持つと嫌味たらしくなるのかね」 「礼ちゃん口が悪いですが、同感です」 ムムムッとしながら睨み付けたい衝動を押さえます、まぁ睨むくらいなら大丈夫だと思いますが、私は仮にも剣道8段なんですからヤクザだろうと剣士の魂に自分の事では怒りをぶつけては成らないとされていますから、ここは剣士の魂に誓い怒りを鎮めるのです。 「…そのオーラ止めてくれよ」 「…僕はちょと危ないのは事実だし」 弱気な京ちゃんの声にフルフルと頭を振るう、今は4月で5月は体育祭で6月は前期テストがあります。 テストが悪いと特進クラスはAクラスに引き下がる、Aクラスの人が特進クラスの人よりも点数が高いとAクラスから特進クラスに移ると言うことです。 「確か、9位…8位の人は外部入学ですね」 「秋斗と碧斗が同率一位で一人Aクラスにとか可愛そうだよな、21に成っても良いのになぁ」
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