第1章

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普通科とスポーツ科の優秀な人10人10人の特進クラスは同じ成績でも20人は20人とされている。 「不公平か…誠ちゃんには悪いことしたとは思いませんよ、特進クラスと言っても何かが変わると言うわけでも有りませんし、強いて言えばウザサくらいですし」 「注目度か」 「好きなんじゃ」 ボソッと京ちゃんが口にする、京ちゃんと礼ちゃん以外に家族以外は理事長だけが知っていないので、スポーツは得意だが余り体が強くないと周囲には認識されています。 本当は仕事が入り学校に出席出来ないだけなんです。 「京ちゃん言っておきますが、デビューは赤ちゃんの時で物心付く前からこの仕事していたんですから、これが普通な事だと思っていたんですよ、元は幼等部からあの学校でしたし」 「赤ちゃんの時からですか」 礼ちゃんがコクッと頷いているのが分かる、礼ちゃんは父親同士が親友で記憶にはないですが、赤ちゃんの時に3人で移っている写真が家に有るので、礼ちゃんは秋斗よりも悩みを相談していたりもしていましたし、初めは嫌々で仕事をしていたと知っているんです。
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