別れ

3/3
前へ
/7ページ
次へ
その後は何をしたのかほぼ覚えていない。気がついたら夜の11時を回っていた。 正直俺はもう生きる気力を無くしていた。 学校に行きはじめて2日の間に妹が殺されるなんて思っていなかった。今までは怜緒奈はまだ何処かで生きていると信じてやってきたが、もうこの世にいないと分かると生きる気力が無くなっていった。 俺は無意識に机に向かい、適当な紙に文字…すなわち手紙を書いた。誰に出すわけでもなく… 10分程で手紙は書き終わり、陸哉は部屋を出た。 数時間後、陸哉は家から離れたビルの3階にいた。そして陸哉はそこから飛び降りた。ただ、怜緒奈に会いに行くと思って。 数秒後、鈍い痛みが体全体を走りその痛みで陸哉は意識を手放した。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加