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3人目……
「海唯お姉様、帰りにカフェに行きませんか…?」
「お姉様、一緒にクレープ食べましょですの」
「うふふ、赤くなりながら必死にお願いする女の子は可愛いわぁん♪」
「「か、可愛いだなんて…っ」」
【 害虫③】
虹宮 海唯 (にじみや みい)
ベビーピンクの腰まである長い髪。
毛先だけ緩く巻いてあり、パッと見はどこぞのご令嬢。
まるで童話の白雪姫のように色白で
ほのかに染まるほほの赤みと真っ赤な瑞々しい唇が女の様な美しさの中に可愛らしさを引き立たせている。
本当にパッと見は美人にも可愛いにも入る女だ。
しかしこいつは正真証銘の男。
どんなに見た目が女にしか見えなくても
あのズボンの中には俺と同じものがついているのだ。
それを知らずにあいつに告白し、性別を知った時の男共の衝撃は凄いものだ。
どれ程の衝撃かと言うと
囲まれていたはずの担任が
「ヒャッハー!
俺様のマグナムで昇天しちまいなぁー!!」
と叫びながらマッチョ軍団を攻め。
それをたまたま通りがかった隣のクラスの
田中君が「バルス!」と唱えながら
駆除しているのを
更にたまたま田中君を虐めている
不良の野分君が見てしまい
「あいつはラピュタ王だったのか!?
俺は王になんつー事をっ……」と、
携帯のバイブ並にブルブル震えながら
衝撃を受けているのに匹敵する。
目は髪より少し濃ゆいくらいのピンク色だが
なかなか開いている所を見ることは出来ない。
細目とかではなく、ずっと笑顔なのだ。
ニコニコ。そんな効果音が付きそうな笑顔を四六時中貼り付けている。
しかし、普段どんなに開かないその目が簡単に開く時がある。
キレた時だ。キレたあいつはスゥっと目を開き
口は笑顔、目は瞳孔開いてますよ!という
非常に恐怖な表情で見つめてくる。
何故怒った時を知ってるのかって?
……今に分かるさ。
こいつの取り巻き曰く
「全てを浄化する微笑み」
らしい。
口調は所詮オネェ。
見た目が女なので正直違和感はない。
性格は、女子より女子らしく、その聖母マリアの様な寛大で包容力のある中身と見た目に妹クラブ入会者続出!らしい。
腹痛王子より抜粋。
取り巻きの特徴は『妹属性』、『 闇魔術の使い手』、『ヤンデレ』、『独占欲のダイヤモンド』だな。
転生物語だと、闇あり貴族(♀)、落ちこぼれ同級生(♀)、奴隷獣娘などが該当する。
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