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「今回から君たちには一つのテーマを決めてもらおうと思う」
担当の教授がそう言ってからゼミが始まった。
「しかし、テーマでは必ず実験を入れた考察と感想をいれてもらうこと。そして実験は必ず行うこと。そして最後に市場に参加することが前提である」
簡単に言えば私たちのゼミは強制的に株式や為替、先物のどれかを一度お金を使ってしてみろということなのである。
「質問です」私が質問をしてみる。
「お金はどれくらいの予算からですか？」
「市場に参加できるのならばいくらでもよい。ただし借金はダメなので必ず借金ができないように私にする前に見せること」
と担当の教授は言ってきた。
私個人もそうなのだが、このゼミの人たちは全員がお金でお金を増やすことに非常に興味を持っている
「間中さんはもうどれにするかきめましたか」
「うーーーーーーーーん、まだかな。とりあえず先物はやめておいて、為替か株式に絞ろうと思っているよ」
「それはなぜなんですか」
「そもそも先物はかなりリスクがかかるからね。ほかにも季節の変動によって値段が変わってくるし」
そういいながら言っていたが、正直なところ先物については私個人まだまだよくわからない点が多すぎるために今回はやめておくことにしたのである。
・・・・・・・・少し見栄を張ってしまった。
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