第1章

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「攻防不敗」         神空寿海  「無駄な抵抗は、止めたまえ。そんな分身の術など、私達には無力でしかない。」  「青白い貴様に何が出来る。この分身で直ぐにでも貴様達の数を上回ってやろう。」 「その憎まれ口も私にとっては、そそる要素でしかない。    貴様のその刺々しさも残さず、食べてしまいたいぞ。」  「そうは行くか。今夜こそお前たちの勢力をしのいで見せよう。」 「無駄だと云う事が分からないのか。さあ、私の懐に来るがいい。」 「貴様っ何をするっ。」 「私の腕の中で、お前はもう、こんなに無力じゃないか、大人しく体を任せるんだ。」 「やめろっ何をしやがるっまだまだ、分身は続けるぞ。」 「強がりはよすんだ。分身達も既に、我々の軍勢に押さえ込まれつつあるじゃないか。  もう、諦めるんだ。」  「くそっ諦めるものかっ。分身を緩めるなっ。」 「今宵めろめろに全て食べつくして、あ・げ・る。」 「これまでかっ、このっ忌々しい白血球野郎めっ」 「最初から大人しく食べられたまえ、風邪ウイルスくん。」 おわり
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