0人が本棚に入れています
本棚に追加
「攻防不敗」
神空寿海
「無駄な抵抗は、止めたまえ。そんな分身の術など、私達には無力でしかない。」
「青白い貴様に何が出来る。この分身で直ぐにでも貴様達の数を上回ってやろう。」
「その憎まれ口も私にとっては、そそる要素でしかない。
貴様のその刺々しさも残さず、食べてしまいたいぞ。」
「そうは行くか。今夜こそお前たちの勢力をしのいで見せよう。」
「無駄だと云う事が分からないのか。さあ、私の懐に来るがいい。」
「貴様っ何をするっ。」
「私の腕の中で、お前はもう、こんなに無力じゃないか、大人しく体を任せるんだ。」
「やめろっ何をしやがるっまだまだ、分身は続けるぞ。」
「強がりはよすんだ。分身達も既に、我々の軍勢に押さえ込まれつつあるじゃないか。
もう、諦めるんだ。」
「くそっ諦めるものかっ。分身を緩めるなっ。」
「今宵めろめろに全て食べつくして、あ・げ・る。」
「これまでかっ、このっ忌々しい白血球野郎めっ」
「最初から大人しく食べられたまえ、風邪ウイルスくん。」
おわり
最初のコメントを投稿しよう!