華に狼、月にお砂糖

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「……うん、やっぱりこう、あの台詞はしっかり目を見て伝えたいわけだし。  その時に視線恐怖症で泣かれたら困るし。  だからやっぱり、まずは視線を合わせることに慣れてもらわないと……」  佐藤は小さく呟くと、退社すべくようやく席を立った。  今度こそフロアから全員が立ち去ったことを確かめ、パチリと電気を消す。 「さて、明日はどうすっかね……」  狼佐藤の小動物華捕獲作戦は、課の人間に見物されながらも、続く、続く。 《END》
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