第一声 誕生

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自分と彼はこの部屋の両雄となり、この繋がりで多くのハンゲユーザーがここに遊びに来てくれた。 アバターの話をしたり、恋愛話をしたり、ユーザー同士で喧嘩をしたり問題児ばかりの部屋であったが、楽しく過ごしていた。 パソコン=ハンゲとなり、生活の一部となっていた。 サークルを作ったり、8人部屋で人が入れない時などはもう一個部屋を作ったり一部のユーザーからは『声部屋』などと呼ばれていた。 こんな生活が3年も続いていた。理由は分からないが、ハンゲを辞めた人も居れば途中で来なくなった人、結婚したと聞いてそれから見なくなった人など。 出会いと別れを繰り返し、自分だけが何も成長していないように思えた。
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