ライバルは

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悟は大満足の顔をして千賀子を抱きしめている。 「それじゃあ、今度のフォットコンテストの賞金は結婚費用に充てようか。千賀子が、200万で俺が500万、あと新婚旅行に行って残りは貯金しておこう」と言う。 千賀子はこの時頭の中で、はてなマークが飛び交っていた。 千賀子の200万はわかるけど、悟の500万はどこからのお金なんだろうと考えながらキョトンとした顔をしていた。 そして、悟に聞いてみた。 「悟、そのお金って何」 「あれ、千賀子、コンテストの最優秀賞者の名前見てなかったの」と悟はとぼけた顔をしていた。 「うん見てなかった。自分が準優秀賞だって通知が来てそれで有頂天になって他のは見てなかったの」 悟は笑いながら、 「そうか、じゃあ、これを見て」と言うと一枚の紙を千賀子に手渡した。 千賀子はそれを見て絶句した。 「これって・・・」 「そう、コンテストの結果の通知書だよ」と笑顔の悟。
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