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僕はと言えば
玉虫とアンジュの横顔に
行ったり来たり視線をやって。
考えあぐねていた。
「ねえアンジュ……」
何て言えば
うまく通じるだろうかと――。
「汗をかいてるよ。暑い?」
「あ……」
しかし
甘い眼差し。
白い歯を見せて
「上着を脱げよ」
有無を言わせず
アンジュは僕の着ていたパーカーのジッパーに手を掛けた。
「アンジュ……」
今は――いけない。
「ほら、脱げ」
だけどそんなことお構いなし。
戸惑う僕を挑発するように見上げて
アンジュはゆっくりと僕の肌を露わにした。
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