ひろし編 

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夜の終電列車。俺は誰もいない車両で、ぐったりと席に座り、ため息をついている。俺は疲れていた。毎日、仕事で終電帰り、楽しいことなんて何もない… 何も… 「家まであと一時間か…」独り言のようにつぶやき、俺は眠りにつく。 ガタッ 電車が一瞬揺れ、辺りが暗黒の世界に包まれる。 ん?俺は目を開ける。電車のアナウンスが流れ、暗かった世界に光が広がる。 俺再び目を閉じる 「あの…」女性の声が聞こえる。 俺に言ってるのか?こっちは疲れてるんだ  俺はうっすら目を開ける。 女性はよそよそしく尋ねる 「ひろしくんだよね…?」 電車は走り続ける。
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