4人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
夜の終電列車。俺は誰もいない車両で、ぐったりと席に座り、ため息をついている。俺は疲れていた。毎日、仕事で終電帰り、楽しいことなんて何もない… 何も…
「家まであと一時間か…」独り言のようにつぶやき、俺は眠りにつく。
ガタッ 電車が一瞬揺れ、辺りが暗黒の世界に包まれる。
ん?俺は目を開ける。電車のアナウンスが流れ、暗かった世界に光が広がる。
俺再び目を閉じる
「あの…」女性の声が聞こえる。
俺に言ってるのか?こっちは疲れてるんだ
俺はうっすら目を開ける。
女性はよそよそしく尋ねる
「ひろしくんだよね…?」
電車は走り続ける。
最初のコメントを投稿しよう!