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俺と彼女の人生の差が、ここまで開いてるとは…
彼女は口を開く
ひろしくんは、仕事は何してるの?
「サラリーマンだよ。ゆきは?」
私は、アパレル関係の仕事
俺達はお互いの仕事を話やら愚痴をこぼしていた。
おもむろに彼女は衝撃の言葉を言う
私、ひろしくんのこと好きだったんだよ。
俺は驚く。
「はい?」
ゆきは言葉を続ける
小学校の頃から、ひろしくんのこと好きだったのに、ひろしくん鈍いから気づいてくれないし!中学、高校の時はあまり話さないまま卒業しちゃったから告白できないままになっちゃたしね(笑) 大学に入って、ひろしくんに雰囲気が似てる人とお付き合いしたんだけど、やっぱりダメだった(笑)
ゆきは笑顔だが、なにか哀しげな雰囲気だった
俺はゆきが好きだった…いや、今でも心のどこかに、ゆきがいた。 でも住む世界が違う。どうせ俺なんかが似合わない。こうして告白できないままでいた…
今ここで、抱きしめようか…いや!捕まる!!法がゆるさない!!俺はただただ、歯を噛いしめた
ひろしくん…子供の頃みたいにずっと一緒に遊びたかったね 川遊びしたり、冒険したり…ひろしくんと過ごした時間が一番幸せだった。
ゆきは、無理に作った笑顔から涙が溢れていた
言え!言うんだ!俺!!
だけども俺には勇気ない
「ゆき…こうして会えたんだ!今度、
飲みに行こう!あっその前にメアド交換だね」
俺は初めて女性とメアド交換をした。やったぞ!俺!!
「仕事の愚痴でもいいから、メール送ってよ!俺も送るからさ」
うん!ありがとう!ひろしくん!!
その時、前の車両のドアが開く。
ん?俺はドアの方へ顔を向く。
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