【絶対なる】過去【支配3】

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【絶対なる】過去【支配3】

私ってば、 何て態度を取ってしまったのだろう~…! 一人暮らしのマンションに帰り着くなり、ソファーにダイブして自己嫌悪に陥ってしまう。 若槻総支配人の事を〝冷たい”〝冷たい”って言っていたけど、 私だってビクついたり、逃げようとしたり、大声出してあっかんべーしたり―… 散々な態度を取ってしまったと猛省する。 ソファーの上で凹むだけ凹んだらムクッと立ち上がり、 クローゼットをバァーン……ッと開け、 その中から白い収納ボックスを取り出す。 箱の中に入っているのは、元彼氏の写真。 「かっこいい……」 手に取ると自然とのそんな言葉が零れてしまう。 ただ、 元彼氏と言っても、ついこの間破局を迎えてしまった元カレではなくて、 青春真っただ中にお付き合いをしていた、 「頼くん……」 若槻頼近。 現総支配人が写る写真、だ。 突然再会して、懸命に抑えようとしていたけど、 もう限界……! だって、 頼くんこそが私の理想そのものでドストライクな男性だから―…!
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