【絶対なる】過去【支配3】

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今の 私の脳内ダダ漏れしてないよね? アブナイ女って思われないように気を引き締めなければ…… 「このバルーン全部膨らますんだろ?手伝おうか?」 「いえ。アーチ作りは実行委員の仕事なのでクラスの手伝いをどうぞ」 「でも俺のクラスもうそんなにすることもないから。暇だしやらせてよ」 そう言うと若槻君は私の隣りに座ると手動のポンプを使ってバルーンを膨らませはじめた。 ち、 近い。 ま隣りに若槻君がいる! そろっと目線を横にすれば、若槻君のちょうどいい具合に血管が浮き出た美しい手がポンプを華麗に操ってバルーンに命を与えている……! あぁっだめよ、希穂!今はバルーンに集中するのよ! けど、意識しないなんて無理。あの若槻君が私に話しかけてくれて、隣にいるのよ?? 心の総司令官がどう指揮を執るかで大いに悩んでる。 そんな状況の私に、 「来栖さんってさ、俺のこと嫌いでしょ?」 なんて若槻君が聞いてきた。
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