【絶対なる】過去【支配3】

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嫌い? んなわけない、むしろ好き。 大好きです! と、 心の中では大絶叫だけど、 「いえ。そんなことないですよ」 クールな口調で否定することが精一杯。 「でも、来栖さんから避けられてる気がするんだよね。今も目、合わせようとしてくれないし」 すぐ隣から感じるのは若槻君の視線。 でも、嫌いだから目を合わせないとか避けているとかじゃ断じてない! 女優モードオン!女優モードオン! 落ち着いたクールな女子高生を演じるのよ! 「気のせいですよ。避けたりなんてしていません」 「ふーん……じゃあ、瞳と瞳、合わせて話そうよ」 あ、アイ・トゥー・アイのお誘いキタっ……! ここで応じなければ、無礼な女って思われるかもしれない。 「若槻君の事を避けたりなんてしていないですよ。でも、今は実行委員としてバルーンアーチ作りをしなければならないので。これでいいですか?」 私、 クールな女子高生の仮面を纏い、若槻君を見た。 「真面目だね」 「そんなことないです」 バルーンアーチどころじゃなく、あなたの瞳にくらくら来てます。
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