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「来栖さん?」
「あっ、は、はい」
「どうしたの?いきなり固まっちゃったけど。俺の顔に何かついてる?」
じーっと若槻君が私の瞳を覗き込むように見つめてる。
そんな美しいパーツが揃ったお顔で直視しないでいただきたい!
「いえ、何もついていないです」
「あ、そう。話し戻すけど、来栖さんってよく実行委員とか委員の仕事してるなーと思って。感心してたんだよね」
「・・・・・・」
そ、そういう意味かっ!
素敵な勘違い過ぎるっ!
「聞いてる?来栖さん」
「は、はいっ!」
「いきなり声のトーンあげたね」
しまった、動揺が声に出た!
「―…失礼しました」
ばかっ、今度は下げすぎた~!とか冷や汗タラタラ状態でいると、
若槻君がフッと笑った。
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