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友達も、
「希穂、本当に若槻君と付き合ってるの!?」
「凄~い!友達が若槻君の彼女とか自慢だよ~おめでとう!」
かなり驚いていたけど、祝福してくれた。
若槻君―…頼くんとの恋人同士の高校生活はとても幸せだった。
初めてのキスはホワイトデー。
ファーストキスだった。
それから、春休みが過ぎて、新学期になると私達は同じクラスに。
ゴールデンウィーク、夏休み―…
夏祭りの夜に私は若槻君に〝最初”を捧げた。
唇と唇でたくさんキスをして、浴衣を脱がされて、身体中のあちこちにもキスをされて、
色んな場所に優しく触れられて、最初にあった緊張は何時の間にか何処かに消えてた。
若槻君に夢中になって愛しさ溢れる素敵な時間だった。
体育祭、文化祭、クリスマスに冬休み、バレンタイン―…
私は地元の短大に進学で、若槻君は東京の大学に進学する事になったけど、遠距離でも二人の絆はしっかりと結ばれてる。
そう思いながら涙の卒業式を迎えた。
離れても私達は大丈夫。
そう信じていたのに、
進学後のゴールデンウィーク、
私達の関係は別れに向かって進んでいくことに。
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