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「どう？若様、かなりイイ男だったでしょ？あ、ちなみに若様呼びは裏だけでしてね」
「は、はは……」
表でも裏でも若様とか呼べないし……
「ま、でも、来栖サンは彼氏持ちだからねー健康管理にめっちゃ気を付けて新しい年度に移る前にちゃっかり貯めた有給休暇を使ってのラブラブハワイとか羨ましい限りだわー」
「あ、あの～…その件なんですけど、実はわたし……」
「はいはい、おノロケは後でゆっくり聞いてあげるからね。先ずは来栖サン、今日の仕事だけど通常業務は私に回して貰っていいから、今夜の歓迎会のお店の予約、段取り、出席者の確認をお願いネ」
「歓迎会……って―…」
「決まってるじゃない。総支配人こと若様の歓迎会ヨ。今回は経営管理部と営業部合同での歓迎会だから」
「で……え、私が幹事なんですか……！？っていうか、今夜とかかなり急じゃないですか！？」
「だって、これから年度末に向かって忙しくなるばかりだもの。今日しか日がないのよ。来栖さんならどんなに切羽詰まった仕事でもしっかりこなしてくれるし人集めも上手いから、例え急遽今夜に決まった歓迎会でもしっかりと企画運営してくれると信じているわ」
ニコニコ笑顔で、主任がポンポンと私の肩を叩く。
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