中毒

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「ただいま。」 「おかえりなさい!今日もお疲れ様。」 夜中だというのに、彼女は起きて待っていてくれる。 僕はこれがうざったい。 自分にうしろめたいところがあるからかもしれないが、 以前は嬉しかったはずの、この“よく出来た”感じが…どうしようもなく嫌になっていた。 「ご飯は?」 「ごめん、済ませて来ちゃった。」 「そっか…。」 「シャワー浴びて、もう寝るよ。」 「うん、わかった。」 そうだ、この感じが嫌なんだ。 ああ、本当につまらない。 僕は、彼女への不満をあの女にぶつけるようになった。 何時間も悪口を言ったり、加虐的に体を重ねたりして。
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