9人が本棚に入れています
本棚に追加
「ただいま。」
「おかえりなさい!今日もお疲れ様。」
夜中だというのに、彼女は起きて待っていてくれる。
僕はこれがうざったい。
自分にうしろめたいところがあるからかもしれないが、
以前は嬉しかったはずの、この“よく出来た”感じが…どうしようもなく嫌になっていた。
「ご飯は?」
「ごめん、済ませて来ちゃった。」
「そっか…。」
「シャワー浴びて、もう寝るよ。」
「うん、わかった。」
そうだ、この感じが嫌なんだ。
ああ、本当につまらない。
僕は、彼女への不満をあの女にぶつけるようになった。
何時間も悪口を言ったり、加虐的に体を重ねたりして。
最初のコメントを投稿しよう!