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 成績トップの「優4」がすべて顔を揃えていた。さらに上位10人に入っている佐竹(さたけ)宗八(そうや)、テルとふたりの武闘派もいる。残るひとりはサイコの班の秀才・幸野(こうの)丸美(まるみ)だった。  テルがにやりと笑って、右腕をあげた。モーターの音が低く訓練場に響く。 「まったくな。最強チームを組んできやがった。おれたち訓練生がどれだけやれるのか、本気で探ってきたようだな」  腕時計を確認した。あと90秒。サイコが冷たい秋の夜風に負けない冷たい声でいう。 「誰が指揮をとるか決めなければいけない。昨夜の時点で、成績トップはわたしだ。東園寺彩子がリーダーで異存はないか」  男たちが顔を見あわせた。ジョージがいう。 「いや、いいんじゃないか。でも、それならば成績順位で次点のタツオが副官になるのも、みんな文句はないはずだな」  ジャクヤとテルがうなずいた。折れた鼻に添え木を当てたソウヤは誰が指揮官でも気にしていないようだ。 「じゃあ、決まりだ。指揮官はサイコ、副官はタツオ。それでぼくたちは初めての勝利を目指そう」  勝利? これまで全滅以外の形で戦闘訓練を終えたチームは存在しなかった。圧倒的に不利なこの対殲滅戦訓練を勝利で終える。ジョージにはなにか秘策があるのだろうか。
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