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今度は耳を塞ぎ、岬先生の言葉をシャットアウトしようとすると、
また、
場面が変わった。
私が居るのは、職員の靴箱がある場所。
目の前には私の靴箱があって、そこにはぐちゃぐちゃに踏みつぶされたパンが沢山置かれてある。
〝ねぇ、いい加減、別れてくれる気になった?”
ビクッとして振り返ると、今度は深見さんがいた。
〝あんたの事なんて誰も認めてない。悠馬はこれからもっともっと輝ける存在なの。あんたが傍にいると悠馬の価値が下がっちゃうのもわかんないの?”
そんな言葉が私に向かってぶつけられると、
何処からか、
〝きーえろ、きーえろ、きーえろ”
〝消えろ”
という大合唱が聞こえてくる。
周りを見ると、昨日の夜、私を押し倒した人物と同じ覆面をつけた人が大勢いた。
私を取り囲むようにして、追いつめてくる。
やめて……
本当にもう、
「やめてー…っ!」
耳を塞いで蹲り、大声で叫んでいた。
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