23、救イ

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「こ、ここからは自分でやるわ……先に入っておくから……」 「―…わかった」 ストッキングを脱がされた時点で何だかとても恥ずかしくなって、そのまま一人でバスルームに向かってしまった。 何時も脱がされているのに、羞恥心が溢れてくる。 あんなに怖い目にもあったばかりなのに、悠馬に触れられただけであの時とは一変して、 私ってば濡れてるんじゃないかって―… 本当に恥ずかしい。 脱衣所で下着を脱いでバスルームに入り、 頭からシャワーを浴びる。 頬も、擦りむいた場所もやっぱり少しヒリヒリする。 シャワーの勢いを弱めて浴室の鏡のくもりをこすって、全身を見つめる。 擦り剥いたりしている場所はあるけど、目立つ大きな痕はないみたい。 「よかった……」 そう呟いた時、バスルームの扉が開く音がした。
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