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「後、青の一族なのですが...」
「私、伝説としか聞いてないって言ったけど?」
「それなのですが、ロシア・日本・スイス等で確認がとれています。
まだ王やドラゴンの確認、拠点まではわかっていませんが、
白の一族は各国にいますので。」
「赤の王からは?」
「なにも。
あちらでは確認されていないそうです。
やはり伝説通りであれば、水に近く寒い地域に住んでいるのでしょう。」
「洞窟とか?」
「海辺だと文献には載っていましたが、詳しくは載っていなかったので。
ただ、青の一族は危機が迫ると冬眠のような状態になり身を隠すとありましたので、
単に活動を再開しただけなのかもしれませんが、
どのような一族なのかがわかりません。」
「爺でもわかるかどうかなんだよね?」
「はい。」
「じゃぁ、日本に帰ってから考えるしかないじゃん。
あ、アルの部屋もお願い。」
「出立は明後日で構いませんか?」
「うん。
緑の王にも会いたかったけど、毒の影響で体調が悪いっていってたから、
石を使って話しはしておいた。」
「わかりました。
ここで総帥がたとはお別れになりますが、
明日には晩餐をと伯爵が。」
「お世話になったんだから、それには出ようかな。」
「伝えておきます。」
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